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長い間,ロボットは工場などの管理された限定空間において生産機械として社会に貢献していますが,今,ロボット技術は一般社会,家庭へと大きな発展を遂げています.
本研究室では,技術利用拡大のため,屋外野外未知環境で行動するセンサ・環境認識技術と,空間的な距離を越えた人間とシステムの協調支援関係の構築に関して研究を行っております.
特に,月惑星表面を移動しながら探査するシステムを対象に研究を行っておりますが,その技術は地上でも,例えば警備システム,自動車など広い分野で利用可能です.
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電気的現象(電子やイオンの挙動等)が関与している化学現象を扱う学問を電気化学と言いますが,化学変化と電気エネルギーの相互変換によって蓄電や発電を行う電池などの新エネルギー材料,
自然環境や健康診断にも利用が期待される化学変化を電気シグナルへ変換する電気化学センサー材料について,電極界面をミクロ・マクロ双方の視点から設計し解析することによってその可能性を探っています.
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ロボティクスは形あるロボットだけでなく,人や環境を観測し認識し更にロボットなどを用いて働きかけるシステム全体をさします.
社会を支えるキーテクノロジーの宝庫です.
このようなロボティクスを支える要素技術であるセンシング,ナビゲーション,制御,通信,知能,インターフェースを研究するとともに,それらを私たちの生活空間・都市空間に実現し,ワイヤレス技術を用いたエネルギーのマネッジメントなども考慮したSmart Grid,Smart Cityを始めとした空間自体を安全安心快適にする空間知能化に関する研究を進めています.
- 電気,電子,情報,通信,機械等の各分野を含む「工学」と生物学や医学等を含む「生命科学」とが交叉することで生まれる新しい技術や学問領域を追求しています.具体的にはさまざまな分野で利用可能な生体情報計測技術や医療・福祉ロボットに関する研究,新しいリハビリ手法・治療方法の探求,工学的手法に基づくバイオメカニズムの解明,生物のしくみや機能を模倣して医療や工学に応用するバイオミメティクスの研究などに,国内外の主に医学系研究者と共同で取り組んでいます.
- 中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科 吉田研究室 (有機・バイオ電子工学研究室) では,細胞・タンパク質・ゲル・炭素繊維・ポリマーなどの有機・生体材料を用いたエレクトロニクスを研究し,その応用として社会に役立つデバイスの開発を目指しています.電気・電子・情報技術をコアとしながら,機械・生物・化学・材料・マイクロナノマシン工学など異分野の技術を柔軟に取り入れた研究・教育を行っています.研究テーマは実験系で,マイクロチップ,センサ,アクチュエータ,エネルギーデバイス,ウェアラブルデバイス・人工脳・人工知能などの製作をメインに,学生は希望する研究を教員の指導のもと行います.
- 本研究室では,生体における電気現象の関連する研究を行っています.脳や心臓では電気が流れることにより様々な生理的な機能が実現されています.そこで脳や心臓での電気生理学的な現象を電気系学科の強みを活かして研究しようとしています.我々は脳や心臓における電気興奮の機序やそれに対する薬物作用などの検討を今までは行ってきました.手法的には,シミュレーションといった理論的なアプローチを使ってきましたが,せっかく電気系学科にて研究室が立ち上がったので,最新の電子工学の手法を活かして新しい計測方法なども開発していきたいと思います.今後は二番煎じの研究はできるだけ避け,新しい手法や観点を作ることで新規の分野を作ることを目標としています.
- テラヘルツ帯から赤外・可視光領域に至る広範囲な光を用いて,巨大なものから極微の世界までマルチスケールで可視化・分析し,Quality of Life向上に資する研究を行っています.物性,デバイス,計測,分析・検査応用まで一気通貫の研究を特徴としています.電気電子だけでなく情報処理,ロボット,物質材料,バイオなども包括する総合理工学を志向しており,産業,インフラ,医療,サイエンスにわたる学際的な研究を展開していますので,様々な専門を持つ研究者とのコラボレーションにより研究を進めています.
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レーザは21世紀の光エレクトロニクス社会を支えるキーデバイスです.
当研究室では,レーザがより幅広い分野で利用されるよう,従来になく高い性能を持ち,かつ,真に使いやすいレーザを開発することを究極の目標として研究を行っています.
そのために,新材料・新方式を用いた小型・高効率・高出力レーザや,レーザ光の波長をさまざまに変換する波長変換デバイスの開発を行っています.
また,レーザ材料の光学特性を精密に評価するなど,基礎研究にも力を入れています.
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電磁波の散乱・回折・電磁波問題の理論的解析,コンピュータシミュレーションによる散乱・回折現象の可視化に関する研究を主として行っています.
また最近では,このテーマに関連し,レーダによる物体の形状認識に関する研究も行っています.
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大規模集積回路をはじめとする非線形システムの設計・解析手法に関する研究に取り組んでいます.
本研究の特徴は「技術革新の壁となっていた様々な未解決問題を解決する新しいアルゴリズムの開発」にあります.
それにより各種高性能・高機能LSIの開発や民生機器の高度化・低価格化,更にはそれに関連する情報産業の発展に貢献しています.
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電波・光の伝送,伝搬,放射などに関連した研究をおもに行っています.
近年整備された電波暗室と高周波測定装置および高性能な計算機を用いて,理論,実験に幅広い分野の研究を進めています.
携帯電話の電波の伝搬解析や人体への影響の解析,可視化ならびに将来の通信方式の検討などは,外部の研究機関と共同で行われています.
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電気・電子回路や電力網の電気電子分野,インターネットに代表される情報通信分野に,ネットワーク構造を有するシステムが存在しています.
他にも鉄道網や物資の配送網など多種多様です.
本研究室では,これらのシステム上のさまざまな問題をモデル化し解析します.
これには,グラフ・ネットワーク理論分野からの研究や,計算機を用いたシミュレーション実験を行います.
無線ネットワークにおける配信問題,スマートグリッドやセンサネットワークにおける配置問題等の情報通信分野を主に取り組んでいます.
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システムの目的に合わせて画像情報を効率よく取得・加工・伝送・認識するための信号処理アルゴリズムの研究を行っています.
レンズ開口の形状パターンを最適化した新しいカメラ設計,計算機内部で所望の映像効果を作り出すディジタル現像,次世代の自由視点テレビに関する画像生成技術や情報圧縮・伝送,臨場感通信の研究を進めています.
また,セキュリティ応用として生体情報の認識や電子透かし等の研究にも着手しています.
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量子力学は、直感に反する様々な現象があらわれる興味深い分野です。近年、この量子性を用いて情報処理に使う技術が注目を集めています。日本政府も、量子技術を「将来の国家間の覇権争いの中核となる重要技術」と位置付けており、多くの予算が投入されています。しかし、量子性を理解して使いこなせる人材が不足しています。そのような現状を鑑みて、当研究室では、量子の不思議な性質を理解して、現実の社会問題に適用する量子技術を提案できる「量子ネイティブ」の育成を行います。興味を持ってくださった学生には、量子の基礎から、丁寧に指導をいたしますので、現状の実力は問いません。やる気のある学生を歓迎します。
私自身は理論の研究を行いますが、実験家とも共同研究をしていますので、実験のテーマに取り組んでいただくことも可能です。
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